※本題の『あるキャバクラ嬢のNo.1戦略』は3つめの見出しから始まります。
「企画とプレゼン手法」からこられた方は、読み飛ばしてくださって結構です。
※検索でこられた方は冒頭からどうぞ↓
夢やアイデアは、紙に書き出すことで実現する
どの業種にも共通する「失敗の少ないアイデアの実現方法/必勝パターン」 たとえば昔から言い伝えられている「売り上げ(利益)はすべてを癒やす」「お金をかけないで手間をかけよ。手間が惜しけりゃ知恵を絞れ」「三方良し」など、経営の名言を具現化した手法もそうですが、今回はそれらに匹敵する/もしくは凌駕する手法として『夢やアイデアは紙に書き出すことで実現する』をご紹介します。
#不朽の自己啓発本『道は開ける』をお読みになり、自分なりに実践なされて
いる方にとっては既知のコツですね。くわしい説明は最後述します。
他者の成功例に学ぶことは、一番のローリスク・ハイリターン
組織自体が小さくまとまっていて機動力にすぐれる中小・零細企業は、日常のささやかな工夫から現場のちょっとした知恵まで、収益をたたきだせるものなら何でも戦略になりえます。そして世の中にはそんな戦略次第で「小さな組織が大きな組織に勝てる」要素がたくさんあります。
けれども大企業用のビジネス書に書かれているような戦略をオリジナルに一から生みだそうとすると、いかにPDCAを駆使しようとも中小企業や個人はあっという間に資金的なリスクに直面せざるをえなくなります。
小さな組織が「生き残りを賭けた戦略を構築しよう」とするなら、すでに成功をおさめている具体的な例から学び、いかに自分たちのビジネスにマッチした戦略を派生させるかがポイントになります。
よくある話ですが、ほとんどの方は戦略をむずかしく考えすぎです。
…ということで、今回ご紹介するのは『あるキャバクラ嬢のNo.1戦略』
#元々の記事は、うさみ のりや さんという元官僚の方が2013年の6月30日に
配信なされている人気コンテンツ/2013.11.9 現在 117,973views を記録中
これまでにも、いろいろなサイトで紹介されています
<元の記事>はこちら→ http://usami-noriya.com/?p=709
句読点が少なく、女性が読むには不向き(男性は気にしない)な文章ですが、書かれている内容 + 秀逸なタイトルなので男性はもちろんのこと、女性だって興味をそそられる話だったりします。ただ単に読み物として楽しんでも面白いのですが、これが経営戦略を考えるときには、とても参考になります。
まずは無修正版をお読みになり、その後、つづく加筆版をお読みください。
『 あるキャバクラ嬢のNo.1戦略 』無修正版
昨日学生時代は夜のバイトをしていたという20代中盤の女子経営コンサルタントと飲んだのだけれど、その娘が神田のとあるキャバクラでNo1をとるために考えたという戦略が面白かった。ちなみにキャバ嬢時代は1000万円以上の年収があったとのことだった。
まずなぜキャバクラで働き始めたのかというと、アメリカ留学中に遊びすぎてお金がなくなってしまって休学して日本で稼がざるを得なくなったらしいというしょうもない話。六本木や歌舞伎町で働き始めたらしいが、裏社会の客が多くて少し身の危険を感じたらしい。
そんなわけでターゲットを明確にしようとたまに来る良質な客が普段はどこで遊んでいるかを聞いてリサーチしたところ、東京駅周辺の歓楽街ということで神田という結論にたどり着いた。そこならば裏社会の人も少なく、大手企業のサラリーマンかつ家庭持ちで、マナーが悪かったり女にはまりすぎたりする厄介な客も少なく、金も持っている。案の定神田に移ると丸の内に勤めているの部長級のサラリーマンがストレス解消に来るようなパターンが多く、安心して働ける環境だった。
初めからガツガツ行くと和を乱すので、まずは「店のスタッフを味方につけること」に専念することに。「付け回し」と呼ばれるホステスの配置を決める担当スタッフの行動を分析する。するとヘルプだと席に着けてからきちんと客と話せる時間は3分~5分程度しかないということに気付く。
「この短い時間にどうやって相手に自分を印象づけられるか」を考える。結果として差別化要因は「名刺」ということにたどり着く。普通は名刺に「ヨロシク~」とか自分のメールアドレスとか番号を書く。ただ実際のところ効果は乏しい。そこで自分は差別化して名刺で知性をアピールすることを考える。そうすれば大企業の筋のいいお客さんが取れるはずではないか。なので名刺にはお客さんの悩みに対して参考になる諺や名言を書くことにした。例えば現状うまくいってない人には「石の上にも3年」とか
予想通りそういう言葉がキャバ嬢の名刺に書いてあると「お、この娘は違うな」と思うらしく、特に高学歴者を中心に自分を指名してくれるようになった。
今度は自分に興味を持ってくれているので、その人を自分の応援団にする戦略を考える段階に。なので「自分がなぜキャバクラで働いているか」ということを説明できるように訓練。嘘のない範囲でオジサン好みにアレンジして「お金が無くなって休学して日本にいるが、アメリカで本当は勉強して、日本の良さを世界に伝えていきたい。そのために今はここで働いている。」という話をプッシュ。
そうして紅白を目指すアイドルをファンが応援するかのような構造ができあがる。油断をすると客が自分の私生活を求めてくるようになるが、適切な距離感を保つため、家まで自転車で帰ることにする。そうすればアフターに付き合わなくて済むし、頑張ってる感も出る。指名が増えてきてからは、特定の客の売上を大きくしないように心掛ける。なるべく薄く広く自分を定期的に指名してくれる人の数を増やすことに専念。そのために一回で大きなお金を使わせないように配慮。適切な金額に収めて、気軽に指名してもらえるよう心掛ける。
毎日の目標は無理のない範囲で「一日一人新規開拓」。ハードルは高くしない代わりに何としてもその目標は達成する。客の入りが少ない日は道に出て手を振ったりして営業。いやだけれどハードルが低ければ頑張れる。そんなことしてたら3か月もたてば不動のNo1の地位を確立したとのことでした。
たしかに可愛いけれど、そこまで器量に恵まれているわけでも豊満な体をしているわけでもない感じの娘だったのだけれど、世の中戦略次第で覆せる要素はたくさんあるという話ですね。
ではでは今日はこんなところで
◉加筆版『あるキャバクラ嬢のNo.1戦略』
昨日学生時代は夜のバイトをしていたという20代中盤の女子経営コンサルタントと飲んだのだけれど、その娘が神田のとあるキャバクラでNo1をとるために考えたという戦略が面白かった。ちなみにキャバ嬢時代は1000万円以上の年収があったとのことだった。
まずなぜキャバクラで働き始めたのかというと、アメリカ留学中に遊びすぎてお金がなくなってしまって休学して日本で稼がざるを得なくなったらしいというしょうもない話。六本木や歌舞伎町で働き始めたらしいが、裏社会の客が多くて少し身の危険を感じたらしい。(コンプライアンスの遵守)
そんなわけでターゲットを明確にしようとたまに来る良質な客が普段はどこで遊んでいるかを聞いてリサーチしたところ、(ターゲット層の絞り込み)東京駅周辺の歓楽街ということで神田という結論にたどり着いた。(市場統計・マーケットリサーチ&検証)そこならば裏社会の人も少なく、大手企業のサラリーマンかつ家庭持ちで、マナーが悪かったり女にはまりすぎたりする厄介な客も少なく、金も持っている。(商品特性と市場のマッチング)案の定神田に移ると丸の内に勤めているの部長級のサラリーマンがストレス解消に来るようなパターンが多く、安心して働ける環境だった。(市場のニッチを発見する力/棲み分け戦略)
初めからガツガツ行くと和を乱すので、まずは「店のスタッフを味方につけること」に専念することに。「付け回し」と呼ばれるホステスの配置を決める担当スタッフの行動(中間業者・流通対策)を分析する。するとヘルプだと席に着けてからきちんと客と話せる時間は3分~5分程度しかないということに気付く。(市場ルールの把握・競合他社の分析)
「この短い時間にどうやって相手に自分を印象づけられるか」を考える。結果として差別化要因は「名刺」ということにたどり着く。普通は名刺に「ヨロシク~」とか自分のメールアドレスとか番号を書く。ただ実際のところ効果は乏しい。(業界の常識を疑う)そこで自分は差別化して名刺で知性をアピールすることを考える。そうすれば大企業の筋のいいお客さんが取れるはずではないか。(差別化戦略)なので名刺にはお客さんの悩みに対して参考になる諺や名言を書くことにした。例えば現状うまくいってない人には「石の上にも3年」とか 予想通りそういう言葉がキャバ嬢の名刺に書いてあると「お、この娘は違うな」と思うらしく、特に高学歴者を中心に自分を指名してくれるようになった。(顧客の心理を解読する/相手の琴線に触れる営業戦略)
今度は自分に興味を持ってくれているので、その人を自分の応援団にする戦略を考える段階に。なので「自分がなぜキャバクラで働いているか」ということを説明できるように訓練。(顧客の囲い込み)嘘のない範囲でオジサン好みにアレンジして「お金が無くなって休学して日本にいるが、アメリカで本当は勉強して、日本の良さを世界に伝えていきたい。そのために今はここで働いている。」という話をプッシュ。 (ブランド戦略・マスコミ&広報対策)
そうして紅白を目指すアイドルをファンが応援するかのような構造ができあがる。(PDCAの再確認)油断をすると客が自分の私生活を求めてくるようになるが、適切な距離感を保つため、家まで自転車で帰ることにする。そうすればアフターに付き合わなくて済むし、頑張ってる感も出る。(特殊顧客対策/クレーマー対策)指名が増えてきてからは、特定の客の売上を大きくしないように心掛ける。なるべく薄く広く自分を定期的に指名してくれる人の数を増やすことに専念。そのために一回で大きなお金を使わせないように配慮。適切な金額に収めて、気軽に指名してもらえるよう心掛ける。(収入源の多角化/収入の柱を増やし、経営の安定化を図る)
毎日の目標は無理のない範囲で「一日一人新規開拓」。ハードルは高くしない代わりに何としてもその目標は達成する。(営業のみえる化)客の入りが少ない日は道に出て手を振ったりして営業。(泥臭いが安定した従来手法の同時採用)いやだけれどハードルが低ければ頑張れる。(従業員のモチベーション維持対策/ルーチンワーク最低限基準の設定と習慣化) そんなことしてたら3か月もたてば不動のNo1の地位を確立したとのことでした。
たしかに可愛いけれど、そこまで器量に恵まれているわけでも豊満な体をしているわけでもない感じの娘(商品特性の把握/倒置法の文章なので一番最初に確認すべきポイントが文章の後ろにきている)だったのだけれど、世の中戦略次第で覆せる要素はたくさんあるという話ですね。
ではでは今日はこんなところで
若者よ、経営者よ! 戦略を駆使し勝ち抜こう!
何度も重複しますが「戦略」を難しいと考える必要はありません。
下記からダウンロードした図に自分の発想を当てはめていけば、自然とオリジナルな戦略が生み出せます。できれば夜中、もしくは早朝といった「思考を邪魔されない時間帯」に、加筆されていない記事と加筆された記事を読みくらべながら、思いついたアイデアや自分なりの着眼点を直接、図に書き込みます。そして数日の熟成期間、放置しさらに浮かんできた発想やインスピレーションなどを書き足します。
スタッフ教育に利用する場合は、単純なフレーズにおきかえ整理しましょう。スタッフ側から経営陣にプレゼンする場合はひとめで理解できるようなインフォグラフィックや具体例を別ページに用意しておくのも手かもしれません。
ちなみにダウンロードできるデータは、どんな業種にも使える普遍的なものです。
これまでの仕事で 修正を加えながら もう25年以上も利用しているスグレモノです。
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昔から「知恵と工夫は無限の経営資産」といいます。
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